2017年11月03日

悲しいだけではなく様々な意味を持つ葬儀という儀式

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葬儀は人が亡くなったときに行われる行事のような意味合いが現代社会では高まってきているようです。しかし、本来葬儀が葬儀という儀式の形態をとる以前には、今まで親しくしていた人がいなくなってしまって寂しいという純粋な心の表れであったのではないでしょうか。

それが次第に故人のあの世での幸福をも願う儀式として発展していきました。亡くなってもなお生きているかのように、その人のことを考え、心配をするという人の人間らしさが葬儀を形作ったのかもしれません。ただ故人の遺体を埋葬するだけでなく、親しかった友人や知人、家族に最後のお別れを言う機会の役目を葬儀は果たしています。

また、葬儀は久しく会うことがなかった人たちの再会の場でもあります。そこでは故人の人柄などを偲び、残された家族をいたわる場にもなりえます。葬儀は別れの儀式であるため、そこにあるのは悲しみだけですが、人を気遣う様々な気持ちに触れられる場でもあるのかもしれません。